バングラデシュのテゼ

バングラデシュのテゼ共同体

Bangladesh_2 テゼ共同体は、その始めから、祈りの生活と苦悩する人々との連帯は切り離すことができないということを示してきました。テゼには、世界の国々の貧しい地域へ派遣され、数名の小さなグループで暮らすブラザーたちがいます。バングラデシュのマイメンシンにあるテゼ共同体もその一つです。マイメンシンでは、6人のブラザーが約25名の少数民族の青年達とともに生活しています。

Rimg0154_2 マイメンシンのテゼは30年もの間、障がい者、老人、スラムの人々、少数民族やヒンズー教アウトカーストの人々とともに歩んでいます。人々の多くはイスラム教徒です。テゼ共同体での人々の信頼に満ちた交わりは、宗教・言語・文化などの違いをこえて、一致して生きることができることを示しています。

バングラデシュからの手紙

日本の人々とバングラデシュに暮らすテゼのブラザーたちの間には、長年にわたる交流があります。日本から多くの教会や団体がバングラデシュでのテゼの活動を支えています。

バングラデシュのテゼで活動しているブラザーの一人が、オランダ出身のブラザー・フランクです。ブラザー・フランクは、1980年代に一時期、日本にも滞在していたことがあります。

ブラザー・フランクの来日

バングラデシュのテゼからブラザー・フランクが、JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)の招きで2010年秋に来日します。プログラムは、ブラザーの来日情報のページをご参照ください。

「バングラデシュからの手紙」

ブラザー・フランクからのメッセージ: 「友人のみなさんへ」

以下は、日本やオランダの人々へ届けられた、ブラザー・フランクからの手紙です。

  2010年    PDF
  2007年    PDF
  2004年    PDF
  2003年    PDF
  2002年5月  PDF
  2002年1月  PDF


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ブラザー・フランクから、日本人のご婦人への手紙

日本人のあるご婦人からの手紙に対する返信として送られた、ブラザー・フランクのメッセージを、ご本人のご了承を得てご紹介します。

 

親愛なる友へ

2009年11月27日 マイメンシンにて

今日東京から到着した訪問者を通してあなたのお手紙を受け取りました。あなたの文字から輝き出る励ましに、心の底から感謝しています。

フランスのテゼで制作されたこのカード(以下に掲載)には、テゼの沈黙の区域にある小道が写っています。ここにある階段は、わたしに人生についてのことを示してくれます。わたしたちは階段を一歩一歩進んでいくのです。進むべき方向はすでに示されていて、終わりに見える光は、前へ前へとわたしたちを進ませてくれます。そして、わたしたちが疲れたときには、手すりがあるのです。この手すりは、信頼です。交わりです。復活の主の光です。この主がわたしたちの前を進まれ、わたしたちを待っていてくださいます。そして、同時にこの手すりは、進むことが困難な時に助けてくださるたくさんの人々の心と手です。

このカードの階段にはだれも写っていませんが、わたしの祈りの中では、無数の巡礼者たちがわたしたちと一緒に前へ前へと進んでいるのが見えます。そして、この巡礼を通して、一つ一つの階段で、何回も何回も、無数の人々、すべての宗教、すべての国々、すべての社会的背景の人々と出会ってゆくのです。そこで、わたしたちは、弱い人や貧しい人々の手を取り、そのことによってわたしたち自身が新たにされ強められます。それは神さまのちからです。それは贈りものです。

ここにいるみんなのためにいつも祈ってくださってありがとうございます。2010年にお会いするのを楽しみにしています。

そうです、すでにそれぞれの場所でいつも歌っている歌を日本で一緒に歌うのです。「いつくしみと愛のあるところ、神ともに」と。

どうか、クリスマスの光が、わたしたちの巡礼の中で、あなたの日々とここで暮らすすべての人々の日々を満たしてくださいますように。

ブラザー・フランク

 

ブラザー・フランクからの手紙


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