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2019-20年ヴロツワフ大会:12/28 夕の祈りのメッセージ

以下は、テゼのヨーロッパ大会で青年たちに語られた言葉です。


「主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷 父の家を離れて わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし あなたを祝福し、あなたの名を高める 祝福の源となるように。あなたを祝福する人をわたしは祝福し あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて あなたによって祝福に入る。」アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。アブラムは、ハランを出発したとき七十五歳であった。アブラムは妻のサライ、甥のロトを連れ、蓄えた財産をすべて携え、ハランで加わった人々と共にカナン地方へ向かって出発し、カナン地方に入った。」(創世記 12:1-5より)

ブラザー・アロイスのメッセージ

2019年12月28日(土)/夕の祈りにて

今日は大変なウェルカムの1日でした。皆さんが大会のよいスタートが切れていることを願っています! ともにヴロツワフに、そしてポーランドに集まれたことは大きな喜びです。ポーランドは、ここヴロツワフで2回、ワルシャワで1回、そして前回はポズナンと、過去4回のヨーロッパ大会をホストした地です。

今夜、私たちを歓迎してくださるすべての方々に取り急ぎお礼を申し上げたいと思います。なんという美しいおもてなしでしょうか!すべての青年がホストファミリーに迎え入れられていることは、福音(よい知らせ)のしるしです。ポーランドには“Gość w dom, Bóg w dom”という言葉があります。「お客様がわが家にいらっしゃるとき、そこには神様もいらっしゃるのだ」と。

今日は、皆さんが到着したとき、「テゼからの提言 2020年」を受け取ったと思います。提言のタイトルは、「つねに前へ進む、けっして大地から離れることなく」です。この言葉は、あるポーランド人の女性の人生を表して何年も前に最初に用いられた言葉です。ウルシュラ・レドゥホフスカです。

時代に先駆けて、ヨーロッパ市民となった女性です。彼女はヨーロッパ各国を訪れましたが、彼女の修道会であるウルスラ会から派遣されたシスターたちは、後にそうした国々に拠点を置いて住み始めることとなりました。こうして派遣されたシスターの何人かは、今もテゼに住んでおり、聖アンデレのシスター方とともに、青年たちを歓迎し、彼らに寄り添う働きを助けてくださっています。

ここポーランドでは、信仰(信じること)が多くの人々のなかに深く根差すルーツ、原点となっており、逆境にあっても人々が並外れた勇気と大胆さを表してきた歴史があります。今度は私たちが、私たち一人ひとりに対する神の愛を迎え入れることによって、信仰の根を深めたいと思っています。

ここには、多様な人々、さまざまな出自や異なる意見を持つ人々が集まっています。 この多様性によって、私たちが交わり(コミュニオン)を経験することができなくなるものではありません。むしろ、多様性により、私たちは間違いなく神のみ旨に近づくことができます。交わりそのものであるキリストを通して、私たちが一致することを願うのは神だからです。

そして、この多様性の中の一致は、教派の壁を越えた証言となります。今日(こんにち)の世界の困難のただなかで、またヨーロッパ全土が課題の多い時代に直面するなかで、私たちはこれまで以上に、この交わりのメッセージを伝えるべく模索できると思います。

1989年、私たちはここヴロツワフにいました。歴史的なときでした。情熱と自由の風が吹き、希望を生み出していた。今日(こんにち)、私たちの信頼の巡礼は、さらに難しい文脈のなかで新しい始まりを迎えようとしています。

ですから、私たちのこの大会はいっそう重要となっているのです。私たちは、世界で自らの責任をより良く果たすために、ますます一致と連帯へ向かっていきたいのです。

私たちが生きようとするこの一致と連帯のなかで、もっとも貧しい人々が自分の場所を得ることを望んでいます。皆さんを歓迎してくださる教会では、排除されている人や病気にかかっている人を助け、囚人や外国人などを訪ねる活動をする人々に会うことと思います。それらは希望のしるしです。

つねに前へ進む、けっして大地から離れることなく。今晩、私たちは聖書の創世記という書物から一節を聞きました。アブラハムという人物について語られ、彼がどのようにして、神の約束だけを頼みに、すべてをおいて妻サラと共に知らない土地に向かって行ったのかが表される箇所です。

今こそ、彼らと同じように原点に立ち戻りましょう!神が私たちを導いてくださると信じましょう。恐れをおいて、信頼の道に入るよう神は促しておられます。神を信頼し、他者を信頼します。この神への信頼は、私たちに偽りの安全を手放すよう呼びかけています。

どうか私たちが、聖霊がともにいてくださることに、より頼むことができますように。聖霊によって、私たちは試練の時に勇気が与えられ、また、目まぐるしいスピードですべてが変化している人類の歴史のこのときに、必要とする創意工夫が与えられます。そうです。神は、私たちが恐れをおいて、信頼の道へ入るよう促しておられるのです。

ブラザー・アロイス(テゼの院長)
2019年12月28日 ポーランドのヴロツワフにて


<ライブ中継の様子>

 

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